◆ご利用施設様の声 〜一般病床編〜
ご利用施設様インタビュー
社会医療法人財団互恵会
大船中央病院 様
神奈川県鎌倉市
《ご使用商品》
・体圧分散マットレス
①スーパーフレックスAXシリーズ
・ポジショニングクッション
①フレックスクッション 車イス用(6㎝厚)
「褥瘡対策としてエアーマットにしていた患者様をエアーマットから移行する際の選択肢として、まずスーパーフレックスを使っていただきたいんです。」
「大船中央病院」様には、2019年7月より長年ご利用いただいていた“スーパーフレックスAシリーズ注1”から“スーパーフレックスAXシリーズ注2”に切り替えを行なっていただきました。また、フレックスクッション(車イス用)もご利用いただいております。
注1)“Aシリーズ”:中材が天然ラテックスを基材にしたマットレス
注2)“AXシリーズ”:中材が天然ラテックスとウレタンの組み合わせたものを基材にしたマットレス(軽量化モデル)
【1】2019年に“Aシリーズ”から軽量モデルの“AXシリーズ”へ切り替えを行なっていただきましたが、いかがでしたか?
(M様)「私が数年前に当院に来た時には既にスーパーフレックス(以下、SF)の“Aシリーズ”が採用されていました。正直なところ私が最初に目にした“SF(Aシリーズ)”は、既にあまりにも活躍しすぎた後だったみたいで、かなり劣化が進んでいました。そのため、十分に機能が発揮されていないという印象だったんです。
ですが、昨年、新しいものに入れ替えていただいて、体圧分散が、『しっかりできている』と思います。」
(M様)「それから、以前のもの(Aシリーズ※)に比べると、今回のAXシリーズは、蒸散もできるようになっているのか、蒸れもカバーできているのかなと思います。はじめに見た時は、蒸散がどうなのかなと思ったんですけど。当院の場合、ベッドシーツ、防水シーツも使っています。それと合わせて使うと蒸れ感がちょっと気になるので、その点は、心配ではありました。でも、そんなに蒸れたという感覚はないですね。それに汚れを取りやすいという点も、とてもいいです。」
※大船中央病院様でご利用されていた「スーパーフレックスAシリーズ」は旧タイプのAシリーズとなります。

お話を聞かせてくださった看護師のH様とM様(右)
(H様)「そうですね。確かに排泄物とかで汚れてしまうことがあるんですけど、しっかりと拭き取れるので、キレイに保てます。他のマットレスですと、シミがどうしても残ってしまうんです。
でも、SFは、サッと拭けばキレイになるので、職員の負担も軽くなりますし、そこは患者様から見てもいいなと思います。」
【2】実際にマットレスや車イス用クッションをお使いいただいている状況や使用感、ご評価いただけている点についてお聞かせいただけますか?
(M様)「H主任は、地域包括ケアの病棟にいて、今までリハビリ期前の段階の患者様がエアーマットから降りたときのマットレスとして活用しているので、その辺りの活用についてはH主任が一番、感じていただいているのかなと思いますが、いかがですか?」
(H様)「そうですね。エアーマットだと、患者様が起き上がるとき、手をついた際に、フカフカしすぎて、力が入らず、上手くバランスが取れなくなることがあります。それにベッドから足を下ろして、靴を履くという段階の端坐位になったときに安定していないので、一番、転倒のリスクが高いんです。
でも、それが今のSFだと、安定するので、スッと患者さんも降りられますし、スムーズに靴を履いたり、立ち上がりの動作ができます。その点はすごくいいなと思っています。
また、患者様は、すぐ起き上がれるから、すぐ動けるようになったという訳ではなく、夜になるとベッド上でまた寝返りも難しくなったりする方もいらっしゃいます。ですので、褥瘡予防をそこですぐに終わりにしてしまうという訳にはいかないんですね。
その時にエアーマットからSFに変えると、寝返りもご自分でうちやすくなります。また、体圧分散もしっかりできているので、褥瘡予防につながっています。特にリハビリ期の痩せた患者様、筋力の落ちた患者様にはとてもいいなと思います。」
(M様)「リハビリ期から自立できるまでの期間は、どうしても褥瘡発生を繰り返してしまうリスクがあります。当院の場合、標準マットレスとしてSFともう一種類、別のマットレスがあります。そして、その上のクラスがエアーマットになります。
そうした状況で、エアーマットから、標準マットレスに戻すときに、SFではない、もう一つ体圧分散のマットレスを使うこともあります。でも、厚みと機能性のところで、どうしても体圧分散力が落ちてしまいます。
ですので、褥瘡対策としてエアーマットにしていた患者様を、次のステップとして、エアーマットから移行してくださいというときの、選択肢として、まずSFを使っていただきたいんです。
今はSFが一番、体圧分散には適応なのかなと思います。」
(M様)「本当はそこにもう少し力を注げたらいいと思うんですけど。新しくなってから、SFがあれば、エアーマットを外すときの褥瘡リスクに対する不安が減ります。ですので、エアーマットからの移行がもう少し簡単にできるようになってくるかなと思います。
そういう意味で、厚みもきちんと作っていただいてある今のSF(AXシリーズ)は、私が最初に見た“活躍しすぎた後のSF(Aシリーズ)”よりも断然いいと思います。」
(M様)「それから今は、車イス用のクッションもお借りしています。以前は、車イス用のクッションはマチマチだったんです。地域包括の病棟ですと、どうしても半日以上座っている方が多くて、『褥瘡になりました』という報告を受けることがありました。
でも、今は、ほぼ病棟の車イスにはフレックスクッション(車イス用)を使っていて、長時間座っていても、褥瘡発生というのは、この1年間、全く聞かなかったです。」
(M様)「フレックスクッションは、滑りにくく、しっかり保持してくれています。体圧分散もでき、坐骨滑りがまずないですね。
『あれに座りたい』という要望も多くいただくので、現場からも追加してくださいっていわれますから、現場の評価もとてもいいんだと思います。」
(H様)「患者様から言われますね。『あれを持ってきて~』って。ですので、数が少なかったときは、もう探し回って、探し回って、『ない、ない、ない、あ~、座ってる~』って感じでした(笑)。」
(M様)「やはり患者様も座り心地がいいと感じているんだろうと思います。導入する前は、座っていても坐骨滑りの状態で座っていたんです。でも、今は、ほとんどの患者様は長時間座っていても、姿勢よく座っていらっしゃいます。」
(H様)「そうですね。きちんと座れていますね。きっと重みも丁度いいんだと思いますし、固定もしっかりされています。」

フレックスクッション車いす用
40㎝×40㎝×6㎝(厚さ)
【3】少し話の内容は変わるのですが、先日、デモンストレーションとして提供いたしました「ケアッグクッション」(ポジショニングクッション)のご評価もお聞かせいただけますか?
(M様)「現場からは『使いたい』という要望があがってはいます。少し重たいですよね。お預かりした時、現場では、重たいのは使いづらいかなとも思っていました。それに重みがある分、体位変換のときなどに『どうかな?』とも思ったんです。
でも、病棟スタッフからは、『しっかり固定ができます』という評価でした。どうしても自分で抜いてしまったりする患者様も結構いるのですが、それが全くなかったそうです。それに、側臥位になっても、患者様の体重に負けてズレてしまうこともなく、しっかり固定ができるということでした。
そういう意味では、私が思った以上に病棟スタッフ達からは『良かった』という評価です。」
(M様)「カバーが防水になっていますから、中に染み込まないっていう点もいいと思います。少し蒸れるという心配もありましたが、意外と蒸れ感もないということでした。
結果として、中身を洗わないで済めば、現場も助かります。
今、使っているものは中身が汚れたら、全部洗濯できる点がいいと思い採用したんですが、乾燥に時間がかかるんですよね。そういう意味では、汚れても、カバーだけ洗えば済むので、その方が良いのかなと思います。」

天然ゴムチップで偏り、ヘタリがない
ケアッグクッション(ポジションニングクッション)
【4】マットレス(AXシリーズ)を含め問題点など、何か感じたことなどはございますでしょうか?
(H様)「軽くなったとおっしゃられたところで申し訳ないんですけど、AXシリーズも、運ぶときにやっぱり重いです。大変なので、持ち手が欲しいです(笑)」
(M様)「一人で持とうとすると、ちょっと大変っていうのがあります。せっかく清拭だけで済むので、もう少し気軽に、持ち上げて、さっと拭けたらいいんですけどね。何か、手を引っ掛けられるような“とっかかり”のようなものがあれば、いいですかね。」
-取っ手については、取っ手部分に残渣や落屑などが付着し、そのまま細菌などの温床になってしまうことがあるので、感染対策・感染予防の観点から現状では付けていない点を改めてご説明させていただきました。
【5】その他に何か弊社のサービスや営業方法、商品などについて感想・ご要望があればお聞かせいただけますか?
(M様)「当院の患者様の背景からしても、SFやエアーマットの使用比率が大きいので、私たち現場では、もう少しSFの枚数を増やしていきたいとは思っています。製品としては、良くなったというのは、ほんとうに実感しています。今まで使ってこなかった者として、『あっ、すごくいいな』って感じます。」
(M様)「それに、カバーがないのが大きいのかもしれませんね。カバーがあると、確かに持ち運びはしやすいんですけど、やはり感染のリスクがどうしてもあります。今のカバータイプのものは、ある程度は、染み込んでしまうので、そういう意味では、カバーがないということも利点になるんでしょうね。
当院の場合、今はパットを一枚入れて、その上にシーツをかけています。本当は直接シーツを使った方がいいとは思います。専用のズレないシーツを使えば、おそらくSFをもっと効果的に使えるのかなと思います。」
(M様)「また、SFはベッドの枠からズレない点もいいと思います。滑らないので。通常の標準マットのものとか、エアーマットは滑ってしまうことがあります。その点、SFは動かないし、ズレない。ギャッチアップしたときなども有効ですね。そういう意味では、ちょっと持ちにくいですけど、カバーがないことも、感染対策という点ではすごく大きいと思います。」
-お忙しいところ、貴重なお話をしてくださいました看護師のM様、H様、本当にありがとうございました。
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